イノベ-ション・ジャパン2014参加展示のお知らせ

主催(共催):JST/NEDO(文部科学省/経済産業省)による国内最大規模、産学マッチングチャンス=イノベ-ション・ジャパン2014参加展示のお知らせ

会 期:2014年9月11日(木) 9:30~17:30、9月12日(金) 10:00~17:00
会 場:東京ビックサイト(東京国際展示場)東1ホ-ル
公式ホームページ・来場登録(無料)はhttp://www.ij2014.com/
弊社はこれまでに以下の2つのシーズを顕在化しました。

1.平成25年度研究成果最適展開支援プログラム、シーズ顕在化タイプ
研究開発課題名:「遺伝子発現制御ピロール・イミダゾール・ポリアミド誘導体の創薬を目的とする工業的製造法の開発」
共同研究先:京都大学 杉山研究室

概要:ピロール・イミダゾールの組み合わせによるポリアミド化合物(PIPA)は、それぞれピロール・イミダゾール誘導体である非天然アミノ酸をビルディングユニットの中心とするペプチド化合物であり、転写因子より強く、配列特異的に2本鎖DNAのマイナーグローブに結合することによりターゲット遺伝子の転写活性を強力に抑制する。各種難病の責任分子の発現を抑える化合物として注目されているが、その工業的製造法は確立されていなかった。我々の主研究テーマ「創薬」と「検査・診断」の一環として大学との共同研究を行った。大学のこれまでの合成と機能研究に関する実績の蓄積と、企業の有する高度なペプチド固相合成技術とを融合させ、創薬開発に必要な10~100 グラムスケールでの合成法・品質管理法を確立した。この合成法を元にして、ゲノムの特定領域に結合するデザインPIPAの製造が可能となり、蛍光分子で標識することによって可視化・イメージング技術への応用展開も可能とした。実際に、ハイペップ研究所が合成に成功した蛍光標識PIPAプローブは、蛍光標識 FISH法による染色体上のテロメア検出法とは異なり細胞内透過核への移行も素早く、プローブの非特異的吸着がほとんどないため、特異性と感度とにおいて現在用いられている手法よりはるかに優れている(J. Am. Chem. Soc., 2014, 136, 11546–11554)。今後、がん治療薬、抗ウイルス剤、分子イメージング試薬など広汎な領域での臨床応用が期待される。
*なお当該テロメア染色用プローブの販売を開始いたしました。

2.平成21年度研究成果最適展開支援事業可能性発掘タイプ(シーズ顕在化)
研究開発課題名:「新規開発素材を用いる次世代高効率スクリーニング用細胞アレイ」
共同研究先:東京工業大学 三原研究室

概要:蛍光標識分子の選定、標識位置の最適化、細胞透過活性機能設計を行った。高効率合成・高純度精製(HiPep® Technology)を駆使しアレイ用ペプチドライブラリーを構築して細胞アレイ技術シーズを顕在化した。Mihara, H., etal., Peptides, Peptides Across the Pacific, pp22-23, 2013, M. Label (Ed). また、ナノリットルサイズの微少ウエルをハイペップ研究所が開発した新規素材アモルファスカーボンで、レーザー加工により製作した。細胞観察の観点からスライドサイズのアモルファスカーボンに貫通発削した基板に顕微鏡観察用スライドガラス基板を張り合わせたハイブリッド基板も作製した。ナノリットルサイズの微少ウエルの製作は、新規素材アモルファスカーボンは自家蛍光がガラスに比べて約1/10、プラスチックに比べて約1/100であり、蛍光強度測定に適している。また、タンパク質の吸着はガラスに比べて1/5以下であるので、バイオアッセイ用の素材として好適である。別途開発した化学的処理法により化合物の固定化が容易に可能である。さらに細胞が生きた状態で観察できる実験系も確立した。当該目的のための検出装置も実用化した。

*弊社のPepTenChip®システムは、チップ基板各種、検出器、アレイ用装置、ミニチュアクリーンボックス等関連製品からなり、これらの販売を開始しました。また技術導出、ライセンスアウトにも応じます。