PepTenChip®システムは、これまで診断が困難だった疾患や、確実な診断法が確立されていない病気に対して、専門機関へのスムーズな連携をサポートする新たな可能性を提供します。
このたび、許認可へ向けビッグデータを収集するため、協業も含めPepTenChip®システムを、研究用に市販することに致しました。
ご興味をお持ちの方は、以下のお問い合わせ先までお気軽にご連絡ください。
PepTenChip®システムとは
確定診断法がない難病の迅速検査が可能です。
データの多変量解析により客観的な指標を提供できるため、原因物質が特定されていない病気の診断にも応用できます。
未病や先制医療、在宅診断、遠隔地診断に対応しています。
組織採取をせずに簡単に判定できるため、疾患の早期発見や早期診断・治療が可能です。
使用方法
使用するには、「検体（任意の物質）」「チップ基板（PepTenChip®）」「検出器（PepTenCam）」が必要となります。
PepTenChip®システムの検出ユニットである高感度蛍光検出装置「PepTenCam」は、搭載カメラは用いる蛍光色素に合わせ、蛍光フィルターをカスタムマイズすることができます。
チップ基板（PepTenChip®）
取得特許・助成事業
国内特許一覧
| 特許番号 | 特許成立日 特願番号（出願日） | 発明の名称・発明者 [出願人] | 内容 |
|---|---|---|---|
| 第5540210 | 2014.03.25 特願2009-519312 (2008-06-13) | マイクロ流路チップ | カーボン基板にマイクロ流路を掘る |
| 第5459990 | 2014.01.24 特願2008-171322 (2008-06-30) | バイオチップ用基板及びバイオチップ 軒原清史・平田晃義・岡安夫・竹林恭志（共願） | チップ基板の表面化学 |
| 第5062524 | 2012.08.17 特願2007-223151 (2007-08-29) | 固相基板表面上の官能基の定量方法 軒原清史・平田晃義 | バイオチップの品質管理のための手法 |
| 第5041680 | 2012.07.24 特願2005-177466 (2005-06-17) | バイオチップ用基板及びバイオチップ 軒原清史・岡安夫（共願） | チップ用基板材料 コンタミのない表面加工法 |
| 第4912362 | 2012.01.27 特願2008-182422 (2002.05.07) | ペプチド固定化基板及びそれを用いた標的タンパク質の測定方法 軒原清史・三原久和 | 特願2002-588191の分割出願 |
| 第4694889 | 2011.03.04 特願2005-150330 (2005.05.24) | バイオチップ用基板及びバイオチップ 軒原清史・岡安夫（共願） | 加工、固定化が容易で自家蛍光なく、平坦性と表面精度が良好なバイオチップ用基板 |
| 第4562018 | 2010.08.06 特願2002-588191 (2002.05.07) | ペプチド固定化基板及びそれを用いた標的タンパク質の測定方法 軒原清史・三原久和 | 次世代バイオチップの新規なコンセプト |
| 第4490067 | 2010.04.09 特願2003-327097 (2003.09.19) | バイオチップ及びその製造方法 軒原清史 | バイオチップ材料と表面化学 |
海外特許一覧
| 特許番号 | 特許成立日 特許出願日 | 発明の名称 発明者 | 発明の名称 発明者 | 内容 |
|---|---|---|---|---|
| EP2306197 | 2014.11.26 特願2009-519312 2009.06.30 WO2010/001876A1 | Biochip substratum and method for production thereof軒原清史・平田晃義・岡安夫・竹林恭志 | HiPep NLM | 基板への固定化方法 |
| EP2006679B1 | 2014-03-05 特願2005-177466 2006.06.16 WO2006/135045 A1 | Biochip substrate and Biochip Kiyoshi, Nokihara・Yasuo, Oka | HiPep NLM | チップ基板スポットが拡散したり、隣同士の接触により、クロスコンタミネーションを起こさないバイオチップ |
| EP1887364B1 | 2014-0-12 特願2005-150330 2005.05.24 WO2006/126568A1 | Substrate for Biochip and Biochip Kiyoshi, Nokihara・Yasuo, Oka | HiPep NLM | チップ基板 |
| EP1403640B1 | 2007.12.05 2002.05.07 特願02724696.6 | Peptide-immobilized baseboard and method of assaying target protein using the same Nokihara, Kiyoshi・Mihara, Hisakazu | HiPep | バイオチップ |
| EP2306197B1 | 2014.11.26 2008.06.30 特願2008171322 | Nokihara Kiyoshi, Hirata akiyoshi, Oka yasuhiro, Takebayashi Yasushi | HiPep | BIOCHIP SUBSTRATUM AND METHOD FOR PRODUCTION THEREOF |
助成事業
| 採択実施期間 | 事業名 | 担当官庁 | 課題名、参画機関 |
|---|---|---|---|
| 平成12-14年度 | 科学技術庁ミレニアムプロジェクト革新的な技術開発提案研究 | 元科学技術庁 文科省 | 機能性ペプチドを固定化した次世代バイオチップの開発 |
| 平成15-16年度 | 平成16年度産業技術実用化開発費助成金 | 独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構 NEDO | 合成ペプチド誘導体をアレイとした新規プロテインチップの開発 |
| 平成16-18年度 | 平成16年度バイオベンチャー企業研究開発支援事業 | 内閣府・沖縄県 沖縄ﾊﾞｲｵﾌﾟﾛｼﾞｪｸﾄ | プロテインチップ用検出素子である多種ペプチド誘導体の化学合成 |
| 平成20-22年度 | 沖縄イノベーション創出事業 | 財団法人沖縄県産業振興公社 | ペプチドライブラリーを用いるがん細胞標的治療薬と検査法の開発 |
| 平成21年11月-22年10月 | 研究成果最適展開支援事業 A-STEP、フィージビリティスタディ可能性発掘タイプ シーズ顕在化 | 独立行政法人・科学技術振興機構 | 新規開発素材を用いる次世代高効率スクリーニング用細胞アレイ ハイペップ研究所代表取締役最高科学責任者：軒原清史；東京工業大学大学院生命理工学研究科教授：三原久和 |
| 平成24年10月～12月 | 平成24年度連携型イノベーション研究開発事業＜企業連携型＞事業化可能性検証補助金 | 公益財団法人京都産業21 | 新規素材アモルファスカーボン基板を用いた環境検査用抗体チップの開発 |
| 平成25年2月～26年1月 | 第90回（平成24年度第2次）新技術開発助成 | 公益財団法人 新技術開発財団 | プロテインフィンガープリント法に基づく生体計測システムの開発 |
| 平成27年1月～ 28 年3月 | コンソーシアム研究開発助成金 | 株式会社 池田泉州銀行 | 唾液を検体とする新規検査法のためのバイオチップ開発 ハイペップ研究所代表取締役軒原清史、 甲南大学臼井健二 |
| 平成29年度 | 地域産業育成産学連携推進事業 | 公益財団法人京都産業21 | 診断の難しい多発性硬化症等を標的とする神経難病検査ツールの開発 |
| 令和元年-３年 | 令和元度中小企業経営支援等対策費補助金（戦略的基盤技術高度化支援事業） | 近畿経済産業局 | 生体の分子認識を応用したペプチドマイクロアレイによるバイオ検出システムの実用化開発 |
ハイペップ研究所は、生体が持つ分子間の相互作用（主にタンパク質同士）を産業に活用することを目的に設立されました。生体は、省エネルギーで特異性と選択性の高い分子間相互作用を通じて情報伝達を行っています。この仕組みを製造や医療に応用することは、次世代産業の重要な技術となります。
当研究所では、生体の分子認識をペプチド誘導体で模倣・代用するため、ライブラリーの構築やバイオコンジュゲートの作製を行い、高効率な探索、診断、創薬に向けた研究開発を進めています。