火を必要としない・セミミクロスケール・コンタミネーション無し 簡便で確実な封管操作
AHST-16は多サンプルの密閉加熱下での、化学処理、特にペプチド・タンパク質の液相加水分解*によるアミノ酸分析をターゲットに開発されたものです。特にD/Lアミノ酸分析において要求される、加水分解の高い再現性が実現できます。
(*気相法では加水分解中にラセミド化が起こりやすいことが知られています)
- D/Lアミノ酸分析で要求される、加水分解における高い再現性を実現しました。
- 従来行われているテクニックを要求するアンプル溶解封印が不要で、簡便な操作で確実に減圧下での封印ができます。
- 非常に優れた密封性を実現し、110℃・24時間の加熱条件下においても、99.9%以上のメチレンクロライドを保持することができます。
- 一度に8または16サンプルまでの同時処理が可能です。
- 減圧下の封印方法を工夫した結果、バイアルを使い捨てにでき、コンタミネーションの心配がありません。
- 窒素を吹き付けて溶媒を除去するブロースタンドが標準装備されているので、加水分解後の塩酸の除去等を迅速に行うことができます。蒸気浴を用いる塩酸等の除去操作は不要です。 →構成部品。
- 温度設定はデジタル式なので、温度計を見ながら時間をかけて温度を調節する必要がありません。
- 加水分解のほかに、封印下で行う各種の化学処理に用いることができます。
使用例
- ペプチド/タンパクの液相加水分解(D/L分析やHPLCを用いたアミノ酸分析用)
- 脂肪酸分析の前処理(メチルエステル化)
- ステロイド分析の前処理(トリメチルシリル化)
- HPLCを用いたアミノ分析の前処理(OPA、Fmoc)
- Dansyl等の誘導体化
- コンビケムでの一括反応