受託分析 品質管理 のためのGMP準拠アミノ酸組成分析・キラル(DL)分析等

forders DL分析(日本語版)

forders 技術解説:ペプチド合成とDL分析について

forders ペプチド含量分析・アミノ酸組成分析・キラル(DL)分析(日本語版)

forders 固体中の水分測定(日本語版)

1.アミノ酸およびアミノ酸誘導体の光学純度(DL分析)の測定、
アミノ酸組成分析、定量分析

エナンチオマーラベリング法(ELAB)で測定するため、含有アミノ酸の絶対量の定量が可能です。ELABは、ペプチド、タンパク質中のSer,Thr,Trp,Tyrなどのアミノ酸も正確に定量分析できる方法です。通常加水分解では多少のラセミかが避けられませんが、重水素塩酸(6N D₂O/DCl)による加水分解では加水分解中に精製するラセミ体の精確な定量が可能です。アミノ酸は重水素化試薬により誘導体化され、重水素交換中にラセミ化が起こります。MSスペクトルを用いることにより、ペプチド中に最初から存在するD-アミノ酸の割合が計算値で表されます。この方法の定量限界は光学異性体の0.1%、標準偏差は0.1%です。※ただし解析の際には、Glu/Gln, Asn/Asp, lle/allo-lle, Thr/allo-Thrはそれぞれ同一のアミノ酸とみなします。分析は各々のアミノ酸それぞれについて測定します。また、非天然アミノ酸でも分析可能です。定量の精度は±10%以下です。なお、エナンショマーラベル法は、世界でもハイペップ創業者のグループだけが実施している方法であり、ジアステレオマーの解析とは全く異なります

本分析はGMP準拠であるため、受託の主な検体は通常製剤用のペプチド、タンパク質です。生体由来のサンプルなどの夾雑物が多量に含まれた検体は前処理が必要となります。前処理については別料金で承っておりますので、お問い合わせの際にその旨お伝えください。

見積依頼・注文書forders 受託分析:アミノ酸組成分析、定量分析、アミノ酸およびアミノ酸誘導体の光学純度(DL分析)の測定
基本料金お問合せ下さい
ご提供可能な分析結果

 

※ご提供する結果はご依頼いただく分析の種類により異なります

1.ペプチドを構成するアミノ酸の組成

 

2.ペプチド含有量

3.アミノ酸含有量(mg/g, μmol/g)

4.光学純度(DL比)

納期20~30営業日
検体について高純度で分析対象の物質が含まれている必要があります。不純物が含まれている場合、別途前処理が必要となります(有償)。
推奨検体量5 mg (粉体または凍結乾燥品
必要な情報・アミノ酸配列あるいは分析対象のアミノ酸を特定してください

 

・保護基が存在する場合はその情報

・予想ペプチド含有量、或いは純度

・ペプチドの分子量(ペプチド含有量を分析する場合

【依頼書より】

(注1)これらの情報無しでも分析は可能ですがより正確なデータを迅速に出すためにこれらの情報が役に立ちます。また、再分析などを避けるため料金も低減できます。

(注2)ブラインド値= 加水分解後の光学純度

※以下のアミノ酸は異なるアミノ酸として数えません。

Asn とAsp(=1アミノ酸とし、両方ともAspとして決定されます)

Gln と Glu(=1アミノ酸とし、両方ともGluとして決定されます)

Thr と allo Thr(=1アミノ酸とし、決定されます)

Ile とallo Ile(=1アミノ酸とし、決定されます)

(注3)遊離アミノ酸の分析の場合、加水分解の必要ないため加水分解時の副生成物は生じない。ほとんどのアミノ酸誘導体の分析に適する。コンタミネーションの可能性がある場合には正しい結果が得られない場合がある。まれにサンプル調製時にラセミ化が懸念されるが、GC-MS 分析により最小化できる。

(注4) HPLC用のキラルカラムを使う方法。Fmoc基のような発色団を有するサンプルであれば、誘導体化することなくキラルHPLCカラムによって分離が可能である。選択性の低い分離カラムは選択性の高い検出器で補償する。異なる光学純度の任意のアミノ酸誘導体のコンタミネーションの影響で、HPLC と GC(-MS) の結果は異なる可能性がある。GC(-MS) はすべての任意のアミノ酸誘導体の平均値の光学純度の結果となるが、HPLC分析では任意のアミノ酸の特定の誘導体のみの光学純度結果を得ることができる。

※加水分解の場合は、以下のアミノ酸は異なるアミノ酸として数えません。

Asn とAsp(=1アミノ酸とし、両方ともAspとして決定されます)

Gln と Glu(=1アミノ酸とし、両方ともGluとして決定されます)

Thr と allo Thr(=1アミノ酸とし、決定されます),  Ile とallo Ile(=1アミノ酸とし、決定されます)

2. 残存溶媒分析

合成時に使用した溶媒の定量を行います。実は弊社の経験では、合成に使用していない溶媒が検出されることもあります。これらの問題は品質管理の専門家が受託研究で対応します。別途相談ください。

ご提供する結果: 溶媒含量[ppm], LOD(検出限界), LOQ(定量限界)

見積依頼・注文書forders 受託分析:残存有機溶媒
基本料金お問合せ下さい
ご提供する結果ジオキサン、ピペリジン、DMSO、ジイソプロピルエチルアミン、DMF等の残存有機溶媒分析

 

※特殊分析加算あり(例)ジイソプロピルカルボジイミド

納期20~30営業日
推奨検体量5 mg (粉体または凍結乾燥品

3. 残存酢酸・トリフルオロ酢酸の分析

カウンターイオンや共有結合のように結合した酢酸やトリフルオロ酢酸の測定を行います。精製時に使用した溶媒や環境からの混入された有機酸の定量です。別途コンサルテーション業務で品質管理の専門家がご相談に応じます。測定の標準偏差は0.1から10%の濃度範囲で±7%です。

見積依頼・注文書forders 受託分析:残存酢酸・トリフルオロ酢酸の分析
基本料金お問合せ下さい
ご提供する結果TFA,酢酸含量[ppm], LOD(検出限界),LOQ(定量限界)
納期20~30営業日
推奨検体量 5mg 光学純度測定とは別に必要(粉体または凍結乾燥品

4. 含水定量(ペプチドタンパク質中の水分定量)

カールフィッシャー法のような間接的な方法とは異なり、クロマトグラム法では含有水分を直接測定できます。140℃での熱脱離後、他の揮発性成分から水分を分離し定量します。水分測定は他のヒドロキシル基を含む成分には左右されません、また他の揮発性成分は結果に影響しません。

見積依頼・注文書forders 受託分析:含水定量(ペプチドタンパク質中の水分定量)
基本料金お問合せ下さい
ご提供する結果含水量
納期20~30営業日
推奨検体量5  mg (粉体または凍結乾燥品

その他の分析につきましては、見積・注文依頼書にてお問合せ下さい。

【お取引について】

  • 納期は項目の増加、GMP準拠の分析、受託の混み具合、連続した祝祭日等で変更になります。
  • 当該サービスの精密定量は米国FDAのGMP認可を受けており、バリデーションが確立しています。必要なサンプル量は検出限界値ではありません。
  • 書面の有無にかかわらず、受託は秘密保持下で行います。受託分析はすべて弊社の規程に従います。受託における規定外の契約・覚え書きに関しては有償(200,000円から)で検討を行います。ただし、受託研究や共同研究は個別の契約等を交わす場合もあります。
  • 原則として分析のためにいただいたサンプルの残りは廃棄し、返却いたしません。
  • 当該受託分析で供されるサンプルは粉体(固体)が原則です。凍結保存が不可欠なもの、気体液体、人体成分はお受けできません
  • 5 mg 以上のサンプルが必要です。分析に必要な前処理は別途お見積りさせて頂きます。