PepTenChip®シリーズ:簡易歯周病検出チップ

概要

本製品は、アモルファスカーボン基板上に歯周病検査に特化した20種類の蛍光標識ペプチドプローブを配置した研究用マイクロアレイ(バイオチップ)です。従来の歯科医師の経験やスキルに依存する検査法を補完し、1滴の唾液から客観的な口腔衛生状態の判定が可能です。蛍光検出には弊社のPepTenCamが有用です。お手持ちの蛍光スキャナーでも測定できます。

本製品の特長

客観的かつ高精度な判定
歯周病に特徴的な変化を示す20種類の捕捉プローブを固定化しており、検査者の主観や熟練度に左右されない客観的なデータを提供します。

低侵襲・迅速なマススクリーニング性能
必要な検体は唾液わずか1滴であり、検査時間も15〜30分程度と短時間なため、効率的な多人数スクリーニングに適しています。

独自のペプチドマイクロアレイ技術の応用
検体中のタンパク質と相互作用するペプチドを網羅的に解析できる「PepTenChip®」の技術をベースに、独自の基板とマイクロアレイヤーを用いて最適化されています。

P/N 商品名単位価格
PTC-PDS-01 歯周病簡易検査チップ1要問合
チップ収納ケース1付属
インキュベート用反応容器1付属

歯周病簡易検査用チップ仕様書・取扱説明

搭載ペプチドα-Helical ペプチド(Seq. α-HαTAMRA-G-XXXX-GC-NH2)  20種を固定化
基板3ブロックデザインの表面マレイミド化基板
固定化方式基板表面ポリメチレンリンカーとマレイミド基を介し、ペプチド側システイン残基のSH基との共有結合で固定化
スポット径ca 160 μm
ピッチca 450 μm
アレイ方式マイクロアレイヤーによるスポッティングで1スポット当たり約0.14 pmolのペプチドをアレイ化
保管方法製品納品時に付属の専用のケースに入れ、遮光、4℃で保管
SpotNo.Seq. (XXXX)
1202FQQ FFK FFQ QFF KF
2203LQQ FFK FLQ QFF KF
3204LQQ LFK FLQ QLF KF
4205LQQ LLK FLQ QLL KF
5206FKK FFS FFK KFF SF
6213LSS LLK FLK KLL SF
7214FSS FFK FFS SFF KF
8215LSS FFK FLS SFF KF
9237LQQ LLR FLR RLL QF
10279LSS LLK VLK KLL SV
11287LEE LLR VLE ELL RV
12319AQQ AAK IAK KAA QI
13332AEE AIR IAE EAI RI
14352AKK FFR FAK KFF RF
15354AKK AAR FAK KAA RF
16380AKK AFS FAK KAF SF
17400AQQ FFR FAR RFF QF
18449ARR AVQ VAR RAV QV
19452AQQ AAR VAR RAA QV
20498IQQ IFR FIR RIF QF

基板使用手順書

1. 事前準備

•環境の確保: 基板を水平で、チリやホコリのない清潔な場所に置いてください。

•I0データの取得: 先にPBSを用いてI0データを取得してから、検体データの取得を行ってください。

2. 検体の滴下と静置(3ブロック分)※1ブロックごとに、以下の手順①・②を順番に行ってください。

検体の滴下 1ブロックにつき 10 μL のPBS (I0)、または検体(I1)を正確に滴下します。

カバーガラスの設置 すぐにカバーガラスを静かにかけ、滴下した検体をブロック全体に均一に行き渡らせます。

残りブロックへの操作 同様の操作(①・②)を、残り2つのブロックに対しても手早く行ってください。

3. 反応(インキュベーション)および測定

密閉保管 操作が完了した基板を速やかに「基板反応容器」に収め、キャップをしっかりと閉めて密閉します。

静置(インキュベーション)室温・暗所にて、15〜30分間放置します。

蛍光測定 静置後、基板を取り出し、蛍光検出装置を用いて測定を行います。

正確な測定のための要素、注意点

気泡の混入防止: カバーガラスをかける際は、気泡が入らないよう端から静かに傾けるようにして乗せてください。気泡が入ると、蛍光検出時のノイズやシグナル欠損の原因になります。

Ø乾燥注意: 検体を滴下してからカバーガラスをかけるまでの時間は、可能な限り短くしてください。

遮光の徹底: 反応中の「暗所」での保管は、蛍光物質の退色を防ぐために重要です。アルミホイルで容器を包む、または遮光ボックス内での保管をおすすめします。

主な関連参考文献

[1] 軒原清史, 化学工学第88巻2号 page 61-64.

新規原理に基づくバイオチップ(ペプチドマイクロアレイ)の開発と診断への応用

[2] Tominaga, Y., et. al. (2018) Bioorg. Med. Chem., 26, 3210-3216.

抗原ではない、de novo構造ペプチドが抗体を認識する

[3] Tominaga, Y. and Nokihara , K. (2025) Anal. Methods., 17, 4590-4598.

基盤技術の全て

[4] Tominaga, Y., Usui, K., Hirata, A., Ito, H. and Nokihara, K. (2018) Bioorg. Med. Chem., 26, 3210-3216, 2018.

基盤技術の実用化例として歯科医師との歯周病検査に関する研究成果

関連動画:新規原理に基づくバイオ検出法まとめ動画公開  https://hipep.jp/?info=20241119

① PepTenChip®/PepTenCam動画   字幕日本語 https://youtu.be/-Zli6QZVetU

② 新規素材カーボン基板のご紹介  https://youtu.be/8R2ECpyeDC8

③ 手動アレイ化法:アレイヤーを所有しない研究者の方も簡単にアレイ作製ができます。ご自身の分子を用いたアレイを作ることができます。再生・再使用のためのプロトコル https://youtu.be/nYi6bdndjDE