
概要
本製品は、独自のアモルファスカーボン基板上に胃の前がん病変(萎縮性胃炎や腸上皮化生など)関与する蛍光標識ペプチド群を配置した研究用マイクロアレイです。従来の胃内視鏡検査時に組織採取をする事無しに、微量の胃液サンプルをパターン解析し、がん化リスクを判定します。非侵襲スクリーニング体制の構築や、新規バイオマーカー探索研究の効率化に貢献します。
蛍光検出には弊社のPepTenCamが有用です。お手持ちの蛍光スキャナーでも測定できます。
本製品の特長
■高精度な層別化を可能にする選別ペプチドアレイ:胃の前がん状態および初期病変の進行度(リスク階層)の識別において高い相関性と実績を持つ独自のペプチド群を厳選してスポットしています。
■アモルファスカーボン基板による超高感度・低ノイズ検出:非特異的吸着(背景ノイズ)を極限まで抑える基板特性により、高いS/N比でシグナルを捉えます。
■網羅的かつ迅速なマルチプレックス解析:複数の生体分子を1枚のチップ上で同時に評価できるため、サンプルの消費量と実験にかかる時間を大幅に削減します。
| P/N 商品名 | 単位 | 価格 |
| PTC-GCM-01 胃がんリスク(未病)検査チップ | 1 | 要問合 |
| チップ収納ケース | 1 | 付属 |
| インキュベート用反応容器 | 1 | 付属 |
胃の前癌病変検査用チップ仕様書・取扱説明書
| 搭載ペプチド | α-Helical ペプチド(Seq. αTAMRA-G-XXXX-GC-NH2) 40種を固定化 (PAT.P) |
| 基板 | 3ブロックデザインの表面マレイミド化基板 |
| 固定化方式 | 基板表面ポリメチレンリンカーとマレイミド基を介し、ペプチド側システイン残基のSH基との共有結合で固定化 |
| スポット径 | ca 160 μm |
| ピッチ | ca 450 μm |
| アレイ方式 | マイクロアレイヤーによるスポッティングで1スポット当たり約 0.14 pmol のペプチドをアレイ化 |
| 保管方法 | 製品納品時に付属の専用のケースに入れ、遮光、4℃で保管 |

アレイマップ(ロケーション)と搭載ペプチドリスト
| Spot | Probe# | Seq.(XXXX) |
| 1 | A0105 | LRRLLSLLRRLLSL |
| 2 | A0109 | LSSLLRALRRLLSA |
| 3 | A0110 | LSSLLRLLRRLLSL |
| 4 | A0115 | LKKLIKILKKLIKI |
| 5 | A0120 | LKKLIRILKKLIRI |
| 6 | A0121 | LKKLLRILKKLLRI |
| 7 | A0122 | LRRLIKILKKLIRI |
| 8 | A0123 | LRRLLKILKKLLRI |
| 9 | A0124 | LRRLIKILRRLIKI |
| 10 | A0125 | LRRLLKILRRLLKI |
| 11 | A0126 | LKKLIEILKKLIEI |
| 12 | A0127 | LKKLLEILKKLLEI |
| Spot | Probe# | Seq.(XXXX) |
| 13 | A0129 | LEELLKILKKLLEI |
| 14 | A0138 | LKKLISILKKLISI |
| 15 | A0139 | LKKLLSILKKLLSI |
| 16 | A0140 | LSSLIKILKKLISI |
| 17 | A0141 | LSSLLKILKKLLSI |
| 18 | A0144 | LRRLIEILRRLIEI |
| 19 | A0157 | LRRLLSILRRLLSI |
| 20 | A0165 | LKKLLKFLKKLLKF |
| 21 | A0173 | LKKLLRFLKKLLRF |
| 22 | A0185 | LKKLLEFLKKLLEF |
| 23 | A0213 | LSSLLKFLKKLLSF |
| 24 | A0254 | LKKLVKVLKKLVKV |
| Spot | Probe# | Seq.(XXXX) |
| 25 | A0255 | LKKLLKVLKKLLKV |
| 26 | A0258 | LKKLVRVLKKLVRV |
| 27 | A0259 | LKKLLRVLKKLLRV |
| 28 | A0260 | LRRLVKVLKKLVRV |
| 29 | A0261 | LRRLLKVLKKLLRV |
| 30 | A0265 | LKKLLEVLKKLLEV |
| 31 | A0267 | LEELLKVLKKLLEV |
| 32 | A0269 | LEELLKVLEELLKV |
| 33 | A0272 | LQQLVKVLKKLVQV |
| 34 | A0275 | LQQLLKVLQQLLKV |
| 35 | A0277 | LKKLLSVLKKLLSV |
| 36 | A0279 | LSSLLKVLKKLLSV |
| 37 | A0291 | LQQLLRVLRRLLQV |
| 38 | A0420 | AKKAARVAKKAARV |
| 39 | A0457 | ASSAVRVARRAVSV |
| 40 | A0483 | IKKFFSFIKKFFSF |
基板使用手順書
1.事前準備:環境の確保(基板を水平で、チリやホコリのない清潔な場所に置いてください。)
I0データの取得: 先にPBSを用いてI0データを取得してから、検体データの取得を行ってください。
2. 検体の滴下と静置(3ブロック分) ※1ブロックごとに、以下の手順①・②を順番に行ってください。
①検体の滴下 1ブロックにつき 10 μL のPBS (I0)、または検体(I1)を正確に滴下します。
②カバーガラスの設置 すぐにカバーガラスを静かにかけ、滴下した検体をブロック全体に均一に行き渡らせます。
③残りブロックへの操作 同様の操作(①・②)を、残り2つのブロックに対しても手早く行ってください。
3. 反応(インキュベーション)および測定
①密閉保管 操作が完了した基板を速やかに「基板反応容器」に収め、キャップをしっかりと閉めて密閉します。
②静置(インキュベーション)室温・暗所にて、15〜30分間放置します。
③蛍光測定 静置後、基板を取り出し、蛍光検出装置を用いて測定を行います。
正確な測定のための要素、注意点
◆気泡の混入防止: カバーガラスをかける際は、気泡が入らないように端から静かに傾けるようにして載せてください。
◆気泡は蛍光検出時のノイズやシグナル欠損の原因とになります。
◆乾燥注意: 検体を滴下してからカバーガラスをかけるまでの時間は、可能な限り短くしてください。
◆遮光の徹底: 反応中の「暗所」での保管は、蛍光物質の退色を防ぐために重要です。アルミホイルで容器を包む、あるいは遮光ボックス内での保管をおすすめします。
主な関連参考文献
[1] 軒原清史, 化学工学第88巻2号 page 61-64, 新規原理に基づくバイオチップ(ペプチドマイクロアレイ)の開発と診断への応用
[2] Tominaga, Y., et. al. (2018) Bioorg. Med. Chem., 26, 3210-3216.抗原ではない、de novo構造ペプチドが抗体を認識
[3] Tominaga, Y. and Nokihara , K. (2025) Anal. Meth. (Royal Society of Chemistry), 17, 4590-4598.全基盤技術
[4] Tominaga, Y., Wu, X., Wei, M., and Nokihara. K. (2026) J. Pharm. Biomed. Anal. 268,117210.本製品の元となる基盤技術の実用化例、消化器病医師との胃がん未病検査に関する研究成果
関連動画:新規原理に基づくバイオ検出法まとめ動画公開 https://hipep.jp/?info=20241119
①PepTenChip®/PepTenCam動画 字幕日本語 https://youtu.be/-Zli6QZVetU
②新規素材カーボン基板のご紹介 https://youtu.be/8R2ECpyeDC8
③手動アレイ化法:アレイヤーを所有しない研究者の方も簡単にアレイ作製ができます。ご自身の分子を用いたアレイを作ることができます。再生・再使用のためのプロトコル https://youtu.be/nYi6bdndjDE
